履歴書作成の際の要点はすでに記事にしたが、大事なテーマなので何度も触れる価値はあると思う。採用側が300近い応募フォームを短い時間で評価し、ロングリストやショートリストを作るものだから、時間を充分かけて満足のいくものを作成すべきだろう。
前述したように理想的な履歴書の条件は、空席の要求条件に合致したもの、簡潔で一貫性があり理解しやすいもの、必要な情報は全て揃っているもの、内容、文法、スペルに間違いのないものということになる。ではどのようにして採用側の目に留まる履歴書を作成することができるだろうか。
空席広告をみると最初に仕事環境や状況が書いてあり、そのあと仕事の記述、仕事遂行に必要な経歴や条件が続いている。これらをよく読んで分析し自分の職歴との共通点を見つけて強調していく。共通点は学歴経験だけでなく仕事内容、環境そして、語彙にまで及ぶということを頭にいれておこう。仕事内容の文をそのままコピーすることはできないが、動詞や似たような表現、その他のボキャブラリーをいくつか利用すると効果的だろう。
また強調したい共通項はなるべく早く採用側の目に留まるよう、職歴上部に書くように心がけよう。最後の最後までよんでやっと応募者の強調したい点がわかるようでは、スクリーニング過程で除去される危険がある。
仕事の記述を分析した後は広告の最後にある必要とされる学歴、経験、資格、言語等と自分のプロフィールを再度比べてみる。競争の激しい昨今では基本的な条件を全て満たしてなければ、応募する必要はないと判断していいと思う。資格条件と自分のプロフィールとの合致はカバーレターで強調するといいだろう。
このように空席広告にいちいち合わせて応募書類を作る必要がある。いくら立派にかけている履歴書でも空席広告内容に適応していない場合は、応募者の動機はそれほど高くないと評価されるだろう。ときどき空席公募の参照番号まで前の応募のままだったりする応募書類があり、応募者の真剣度具合いが疑われたりする。
キャリア国際機関では応募書類添削サービスもしているので、必要であれば利用してほしい。