知りたくない過去

国際機関で人事をやっていると、仕事柄職員の経歴はどうしても目に入ってくるもの。国連採用前のキャリアがバラエティーに富んでいる職員も多く感心する。

国際機関という性質から政府の役人出身者は多く、前大臣や大使はザラ。国連採用担当官を始めたばかりの頃は、時代を反映してか、某国の諜報機関出身または在籍中、とささやかれる輩も多数いた。

民間企業出身で注目を集めるのは著名企業出の人で、マイクロソフト、グーグル、BBCなど後光がさすようだが、大抵はジュニアレベルか途上国勤務経験者。

珍しいところでは芸術家。元クレージーホースのダンサーやコンサートソリスト、歌手などもいるので驚く。国連勤務中は埋もれている才能だが、たまのパーテイやオーケストラで発揮できる場合もある。

またもとミス云々が比較的多いが、噂だけで事実チェックをしているわけでなく、なぜこの人が、とマジマジ見てしまうことも。

コンサルタントや短期採用者に至っては、正式職員と違いシビアな身元照会をするわけではない。著名フランス男優の肉親だったり、実はインターポールの指名手配リストに乗っていた人などと、サプライズもある。

個人の知りたくもない過去にびっくりする度、改めてキャリアの深さ面白さを感じる。

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