国連面接の多彩な候補者

長年国際機関の採用担当として数々の面接をしてきたが、ちょっと風変わりな候補者を思い出してみた。以下は、候補者に特徴があり面接の出来、不出来よりその印象の方が強かったケース。

まずネイルがネオンカラーの女性。国際機関で専門家としての経験もあり受け答えも十分洗練されている。ボデイランゲージも適度に入った良いプレゼンテーションだったが、10本の指が動くインパクトが強すぎて、そればかりが記憶に残っている。

また熱心度がすぎて困る場合もある。一対一の面接中、こちらの机にあった文房具をわしずかみにし、自分の胸に引き寄せてスピーチする候補者には驚いた。面接後返してもらったかさえ覚えていない。

面接の初め、流暢に自己紹介する人は多いが、長すぎるのも困りもの。かといって最初から自己紹介の腰を折って、気を削がせるのも気の毒である。パネルメンバーが全員疲れ果てた頃、恐る恐る話題を切り替えてみる。

自己紹介には色々なスタイルがあり、候補者の特徴が出て興味深い。しかし” I am a woman.. ” で始められた時はびっくりした。数少ない女性候補であると強調したかったのかもしれないが、履歴書にもジェンダーは書いてあるし、容貌も男性には程遠い。このオープニングは意外で印象に残る面接となった。

割とあるケースが、ヘアスタイル問題。粋な髪型で洗練された印象だが、頭を動かすたびに髪が目にかかり気になる。面接官の方が落ち着かない気持ちになってしまう。

面接は普通採用側から提案するものだが、逆のケースにも遭遇した。カイロでアラブ語翻訳官採用キャンペーンの面接をした時。面接招待状が国連本部から30人ほどのテスト通過者に送られたのだが、現地に到着したら通知が届いてないとわかった。

次の日からの面接は無理かなと思っていたら、候補者の方からどんどん電話がかかってきた。招待状を受けとった一人が自分の周りに連絡し、あとは口ずて。こちらのスケジュールも把握しており、直前通告なのに全員が予定通り面接を終了した。アラブ人のうわさネットワークに感心したエピソードである。

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