OK

「OK」は英語圏外でも広く理解され、世界中で最も使われている言葉のひとつ。英語が公用語の国際機関でも正式な書類や会議以外では頻繁に使用されている。しかしOKとは、何の略語だろう。

辞書編集者のアレン・ウォーカー・リード氏によると、OK が最初に現れたのは1839年のボストンの新聞で、当時の記者が冗談まじりに「All Correct」を表わす略語としてOK (Oll Korrect)を使用。当時は「KG(Know Go=No Go)」「OW(Oll Write=All Right)」というような、誤字による言葉遊びと新しい略語が流行しボストンからほかの都市に広まった。

O.K. は1840年の合衆国大統領選挙でさらに浸透。大統領候補マーティン・ヴァン・ビューレンを支持する民主党支持者は、ニューヨーク・キンダーフック出身であるビューレンのあだ名「Old Kinderhook」の頭文字を取り「O.K. Club」という支持グループを作った。これに対してホイッグ党の反対者は、O.K. は、ビューレンの政治上の師でもあるアンドリュー・ジャクソンが綴りを間違えて Oll Korrect と書いたのが起源だとした。

O.K. はその後20年間に合衆国中に広まり、おそらく1848年にはジャマイカに到達した。南北戦争(1861~1865年)によってこの語の使用は強固となり、合衆国の話者にとって一般的な語となっただけでなく、さらに発展した。

19世紀後半には多くの国に広まり1860年にはイギリスで okay という綴りが現れた。イギリスでは O.K. は始め不適切なアメリカ英語と見なされたが、第一次、第二次世界大戦間には広く認められるようになった。

ジョークから始まった言葉だったせいか、OKの由来説は多い。南北戦争や第二次世界大戦における zero killed 「0 killed(死者0人)」がオーケーの語源になったという伝承もある。この語は戦闘で部隊に被害がなかったときに使われ、縮まって 0K になったとされる。だが年代的に無理のある点が難。

その他にもスコットランド語の「わかった」「いいよ」を意味するoch ayeからきた説、米国南東部(ミシシッピ州、アラバマ州、ルイジアナ州)のインディアン部族使用のチョクトー (Choctaw) 語、okeh(「そうである」の意)が起源など説は尽きない。いずれにしても楽しい語源である。

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