マルチリンガルの街ジュネーブ

ジュネーブでバスに乗ると、いろいろな言語を耳にする。英語の会話を始め、スペイン語、ドイツ語、アラブ語など国際色豊か。

マルチリンガル人口が多いスイスの公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語。これは歴史的、地理的背景から4つの公用語を ひとつに統一することが難しいためと、消滅の危機にある、ロマンシュ語を守るため。

スイスでは店やレストラン、公共機関等でもたいてい英語で用が足りる。特にジュネーブは外国人が多く、英語だけで暮らしている人もよく見られる。

スイスは言語教育に力を入れておりドイツ語、フランス語、英語の3か国語が話せるのは一般的。ジュネーブでは小学生からフランス語、ドイツ語、英語の3か国語を学ぶ上、高校からは語学留学制度が充実している。また、英語やドイツ語の学校や英語仏語バイリンの学校も多く、休暇中はサマースクールやキャンプで語学を磨ける。

もともと国際機関や多国籍企業の多い国境の街ジュネーブでは、現地語フランス語ができなければ、すぐ英語が使われる。日本では英語を話すとインテリ層という印象があるが、ジュネーブではバスの運転手からスーパーの店員まで皆バイリンで感心する。

ドイツ語はジュネーブでは第2外国語だが、文化的に合わないのか学校でも人気がなく、レベルは低い。一方ドイツ語圏のチューリヒなどでは最近はフランス語よりも英語を先に教えるリキュラムを取って、英語の方を重視。

ドイツ語圏スイス人とフランス語圏スイス人との会話は、一昔前はドイツ系スイス人がたどたどしいフランス語で対応していた。昨今スイス人同士の会話は、公用語ではない英語使用という不思議な現象になっている。

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