録画面接

最近よく聞かれる録画面接、または事前録画インタビュー。採用プロセスの最終過程であるパネル面接とは違い、書類選考の後、候補者をさらにしぼるために使用されるもの。

書類選考のあと国際機関のほうから連絡が来て、一週間ほどの間に時間をきめてリンクを開け、すでにインプットされた質問へ答える。アプリがそれを録画し、採用側で面接ビデオを分析。

質問はすでに入力されていて文字で表示される。機関にもよるが、主に専門性を問うものが多い。面接相手はいず、解説もない上、制限時間がくれば切れるので、慣れないととても答えにくい。いったん始めるとやり直しはできず、集中が強いられる。

採用側にとっては広範囲に候補者を選び、的確に速やかなスクリーニングができるのが魅力。面接のタイミング調整も不要でコスト節減にも繋がる。

録画面接が増えてきた理由にAIの台頭がありそうだ。今まで国際機関では専門性や英語能力をテストするのに、エッセイやリポート作成などのライティングテストを使っていた。しかしAI使用のテスト解答が増える一方で効果的な判断方法がなく、カンニングされてもわからないという問題が発生。

AI使用の履歴書とエッセイでスクリーニングされた候補が、パネル面接で全く期待外れ、という例も出てくる。もっとスクリーニングを強化したい、という要望に答えるための策ではないだろうか。エッセイやパワポ作成プラス録画、という機関もある。

事前録画面接のビデオは外部の査定人が分析するのが理想だが、専門知識についての質問が面接に入っていれば、問題作成者が専門知識の判断をすることになる。この分析、判断自体も将来はAI任せとなるかもしれない。

事前録画インタビューは慣れないとだれでもつまずくもの。キャリア国際機関の準備支援サービスも利用してほしい。

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