国際機関の年末

師走もだいぶ進み、クリスマスと新年の休暇シーズンに入った。

年末は国際機関にとっても忙しい時期。プロジェクトの年度末報告書作成や契約終結、更新などに追われる。大抵の機関では経理決済の時期でもあり、予算や出費の調整、プログラム資金などの処理を要求される。人事部でも職員の契約更新 、休暇届け、待遇変更など休暇前の処理事項リストは長い。

個人レベルでも休日前後の業務調正や、パーティーへの出席、職員同士のクリスマスカードやメールの交換から、部下へのプレゼントなどで多忙となる。祖国の名物料理を持ち寄ったり、民族衣裳を着て出席したりするパーティーは国際機関年末の風物詩でもある。

ここで要チェックは休暇プラン。国外在住者の多い国際機関では長期の休暇を取れるクリスマス、年末年始は故国に里帰りするチャンスだ。同じ部で全員欠席にならないよう調整し、チーフ 代行の指名も必要となる。

喧騒に満ちた年末も24日過ぎにはぐっと静まる。その前に 決済を取れなかった事項は来年まで保留。新しい企画や、人材決定などもこの間据え置きとなる。昨今は経費節約のため、クリスマスから新年まで、建物を閉めてしまう機関も多い。

このように年末は国際機関では慌ただしいシーズン。12月に赴任したり、インターンを始めたりするのは避け、新年から新たな気持ちで仕事を始めたいものだ。

本年もキャリア国際機関を応援いただきありがとうございました。来年もどうかよろしくお願いいたします。

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