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2019 年度 JPO 試験

 

JPO 試験募集要項が外務省から発表された。昨年と幾分違う点があるので気をつけたい。

まず試験の日程が前倒しになり応募も2月から開始。年齢制限は今年2月1日現在で35歳まで、経験年数と学歴は9月までを考慮。着任時期も最終12月31日と早くなる。応募締め切りは3月4日で、応募期間は例年より約一週間短い。

応募書類を送る前に、専用サイトでの事前登録が必要なのも今年の特徴。2月いっぱいが登録期間だが、希望の機関も入力するので、まず機関を決定する必要がある。例年と違い希望機関選択は一つだけなので、迷う応募者もいるだろう。各機関の空席が2月中にはっきりしないと判断が難しく、動機も書きにくい。

外務省枠応募では、希望外の機関の方が適当と判断された場合も含め、行き先は最終的に外務省が決定する。OECD, UNDP, WFP枠での応募者以外は、希望はあくまでも希望と割り切りギリギリまで悩み応募を遅らせないようにしたいもの。重要なのは総合上位120名以内に入り第一次選考を通過することだ。

この他の変化として、第二次試験が東京とジュネーブだけという点、すでに国際機関での勤務経験があってもP1相当以下の契約であれば応募資格があること、メールでの応募を二度に分けさせ書類を機密扱いする点、など。

応募の際、履歴書のサインを忘れないこと、重複して応募しないこと(メール、または郵送、宅急便いずれか)、語学証明書以外の添付は不要なこと、受付通知がこない場合は問い合わせることなどにも留意。応募期間が短いので、早めに書類を用意し余裕を持って応募したいもの。

キャリア国際機関でも応募書類添削、筆記テスト、面接準備の支援をしているので利用してほしい。JPO添削について

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JPO試験応募書類

外務省のサイトによると来年のJPO試験要項は1月に通知され、応募機関は2月1日より1ヶ月と、例年より早くなる予定。ただし修士獲得、経験年数は例年と同じく9月で足切りとなる。

今年から英語の提出書類が増えたので、早めに準備したいもの。英語履歴書P11には新たにmotivation Letterが含まれた。応募にはA4一枚のカバーレターも求められているので、motivation Letterとどの程度内容をダブらせるか迷うところだ。

外務省は書き分けの形式は指示しておらず、motivation Letterは字数制限が無いのでカバーレターより詳しくても可、というコメントのみ。英語の提出書類を増やし英作力を問うという意図だから、完全に同じものを出すのは不利だろう。動機を強調し二通をある程度差別化することになる。

動機を効果的にアピールするのは案外難しい。最初に希望機関の活動やゴールを詳しく研究して、どのようなところに共鳴したり興味を持ったかを考えてみよう。自分の経歴だけを強調する応募書類が多いがmotivation Letterなのだから、なぜその機関に行きたいのかをまず明確にすべき。

気をつけたいのは思い入れが強すぎ、国連で働くのが子供時代からの夢とか、一生を難民の保護に捧げたい、というような常套句に走ること。これらをそのまま英訳すると、使い古された表現clichéとなり逆効果。採用側が読むのだから、個人的な人生のストーリーではなく対象機関を中心にした動機が必要だ。

キャリア国際機関では添削サービスをやっているので利用して欲しい。2月は混み合うので今年の終わり頃から書類準備を始めると良いだろう。11月6日から16日までは応募書類添削、模擬面接には対応できないのでご注意。

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お知らせ

 

JPO 応募書類添削等のご依頼には、リソースセンター内のコンタクトフォームをご利用ください。メニューバー上の”お問い合わせ” をクリックしてもフォームを記入できます。
careerkokusai@gmail.com 宛にメールでお問い合わも可能です。
キャリア国際機関
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JPO追加募集

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新年おめでとうございます。今年もキャリア国際機関をどうぞよろしく。

国連の採用テストサイトを見ていたら、専門職応募者の数は空席ごと平均800人で、140カ国からの応募があると記してあり改めて驚いた。自分の経験では多くても600人位と記憶していたが、DPKO(平和維持活動局)のポストなどは応募者1000人は普通だそうだから、平均すればそのくらいになるのかもしれない。

この人数を考えれば、やはり国際機関就職一番の近道はJPOと再確信せざるを得ない。JPO (ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー)とは、外務省が、国連をはじめとする国際機関で働きたい若手の日本人(35歳以下)を原則2年間国際機関に派遣し、正規職員となるために必要な知識・経験を積増させる制度だ。広報の充実により、今日では国際機関志望者ならほぼ誰でも知っていることと思う。

このJPO 選考試験だが、2013年は285人応募で40人合格 、2014年は301人に対し44人を派遣と競争率は7倍ほど。国連専門職ポストの800人に1人採用の確率とは比べようのない広い門である。国際機関にあるYPPやNETIなどの若手対象の採用プログラムでも千、万単位の応募書類が色々な加盟国から届く。よって競争率、合格レベルとも非常に高く、日本国籍が少しでも有利となる最終選考プロセスまでたどり着くのはとても 難しい。

またJPOは近年追加募集もされている。2016年度追加募集も最近発表され、11ポストが対象になっている。今回は国際法、人権、開発(フランス語圏)、財務等の専門家が要求されている。 現役時代採用ミッションに行くと、他国の候補者から日本の JPO制度を羨ましがる声を聞くことがあった。採用条件に合致している者は国際機関最短のゲートウエイであるこの制度をぜひ活用したいものだ。 追加募集受付期間は1月10日から、1月25日まで。詳しくは外務省人事センターの募集要項を参照してほしい。

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キャリアコーチングが有効な場合

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国際機関への就職希望者または国際機関邦人職員への個別キャリア支援が有効なのはどういう場合だろうか。キャリアプラン作成、実現の段階毎に考えてみよう。

まず、キャリアプランの第一歩である自己分析、環境分析のサポート。本人の強みや市場価値を分析し、国際機関という特殊な職場にそれをどのように使っていけるかを見つけ出す手伝いをする。またキャリアや仕事に対する自分の価値観を分析するのも有効かと思う。それらを基盤にして、納得できるキャリアパスやキャリアプランを構築していくにも国際機関という労働市場をよく知っているコーチの支援は貴重だろう。

プラン作成後、目標に沿って自分の希望する職を捜し応募するという活動を開始する。本人の経歴や資質、目標にマッチした職種、機関そしてグレードの空席を効果的に見つけ出す際、国際機関という特殊な労働市場に精通したコーチの助けは有効だろう。応募や採用プロセスの途中でも、各機関の構造や特殊な人事事情、規則などの情報を説明し、アドバイスしてくれるプロがいると心強い。空席公募に応募し選抜課程を得て採用にこぎつけるまでには履歴書やカバーレターの添削や指導、面接対策用ガイドブックや模擬面接、筆記試験の指導等が役立つことと思う。採用が本決まりになる前にステップや給料の委細、契約の種類等をコーチに確認できるという利点もある。

すでに就職しているものにもキャリアコーチは有効だ。とりわけ入って間もない職員やJPOには必要度が高いかと思う。同僚には話しにくい職場の悩みや、キャリアの可能性もキャリアコーチがいれば相談できるというもの。国際機関の人事部や上司だけではカバーできない、個別に対応した自己ブランドやネットワーク作り、自己投資等への助言がされる。JPOにとっては2年間の間に正式職員になる道筋を作る意味で、とりわけケースに応じた支援が重要となる。キャリアアップは意識しているが、日々の仕事に追われて思うように空席広告をチェックできない職員にとってもプロフィールに応じて空席情報やアドバイスを提供してもらえるのは有効だろう。

キャリア国際機関が提供している様々なキャリアサポートサービスは、このサイトのリソースセンターに記述してある。

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