テレビで面白い特集をしていた。どうやってWINNERになるかというハウツー物。この手の話題はアメリカ系が多い。職場や私生活での成功につながるテクニックを広範囲に紹介していたが、国際機関の面接に使えそうなものもあった。
まずガッツポーズ。スポーツ選手などが、両手の握りこぶしを胸の前、あるいは頭上高く挙げて勝利を表す姿勢をとる。鏡に写った姿を脳裏に焼つけ、そのポーズの感覚を覚えれば、勝利の喜びを感じられ、自信が湧いてくるというもの。何も失うものはないのでダメ元でやってみていいだろう。面接前の緊張がほぐれれば価値ありだ。
Because はyou, free, instantly, newなどと並んで、コピーライティングのパワーワード。幼児の頃から理由を明確するために使ってきているので、誰の脳にもしっかりと刻み込まれ、印象に残りやすいらしい。社会心理学者チャルデイーニのテスト結果でも何かを頼む時にBecauseという理由を入れると、依頼が受け入れやすくなるという。面接の始めに聞かれるWhy are you interested in this position ?といった質問にBecauseを使って理由を述べるといいだろう。もちろん理由に説得力があることがポイント。
相手の名前を頻繁に呼ぶと、近親感が増すとよく言われる。最初から面接官の名前を聞いておき、挨拶や質問に答えるときに使えば、ラポール作りができ、面接もやり易くなるかもしれない。だがこれを実行するのは案外難しい。まず前もって面接官の名前を教えてくれるかどうか不明。緊張している面接開始時に、色々な国の複雑な面接官の名前を直ちに覚え活用するのは至難のわざだろう。面接官の呼び方を誤り逆効果というリスクもある。
韻を踏んだボキャブラリー、例えばdog/log, fat/batを使いコミュニケーションを効果的にするテクニックも有った。面接の答えに応用すると、なるほどリズムや響きの良さから印象が強くなるかもしれない。しかし、面接でごろ合わせをした勇者にはまだお目にかかっていない。
以上面接ガイドには普通ない面白いテクニックが様々で、興味深かった。これらを実行し、効果のあった方はキャリア国際機関までお知らせ願いたい。