キャリアカウンセリング中よく聞くコメントは、「何度もやってるのに通りません。いつになったら採用されるんでしょう」というもの。応募を続けているのに進展がない、という感想はよくあり、歯がゆい思いが伝わってくる。
「もし応募者が対象ポストの要求項目にピッタリ当てはまっているのなら、あきらめずに何度も応募し続けるべき」、が上記のコメントへのアドバイスだ。キャリア支援を通じ数多くの成功例を見てきたが、最初の何発かで正規ポストへの就職に成功する例は稀。
応募で気を付けたいのは募集要項を徹底的に分析し、自己のプロフィールと合致している時のみ応募すること。その場合採用者の目につくよう対象ポスト関連の経験を明確にアピール。カバーレターと履歴書は対象空席に合わせ応募の都度カスタマイズする。
自分の経験とスキルが空席広告と合致していれば、最初のスクリーニングに呼ばれる筈である。このスクリーニングは候補者をさらに絞るためのもので、電話や自己録画面接、筆記試験が主。ポストに合致している場合でも、他の応募者にもよるので、最初の応募からすぐ次のプロセスにいけるとは限らない。根気よく応募を重ねるのがコツ。
スクリーニングを通過すれば、面接官が複数いるパネル面接に招待される。数多い候補者の中からパネル面接に呼ばれるのはごく少数で、3人から多くても10人程度。ここまできたら採用のチャンスはかなり高くなっている。
採用への道ははるか彼方と感じられても、面接に頻繁によばれるようになると採用は近い、というのが模擬面接サービスをやっていての実感。キャリア支援の経験上、とくに10度以上パネル面接に呼ばれた人は、遅かれ早かれ就職が決まると言える。
もう一歩のところであきらめないことが肝心なのだが、色々な事情がありそういかない場合もある。まさに継続は力なり、である。キャリア相談が必要な場合はこのサイトのお問い合わせフォームを利用してほしい。