コンペタンシー面接

年に数回スイス政府が主催している、コンペタンシーベースト面接の研修を担当している。国際機関就職希望のスイス人失業者が対象で、参加者の関心は高い。

コンペタンシー面接は国際機関採用過程の中で、もっとも特徴的なのものと言える。国際的なキャリアを積んできたスイス人にも未知の世界ではある。

多国籍私企業や一部の政府の役職ポスト採用に使用されているとはいえ、まだまだコンペタンシー面接への認知度は低い。とくにフランス語圏では、文化の関係か浸透が遅いようだ。

コンペタンシー面接のセミナーでは、実際にパネルメンバーや候補者になってもらい、模擬面接を体験。その後感想を述べてもらい、主要ポイントを再強調する。

まず一番の教訓は、面接への準備の重要さ。準備なしで納得できる面接はできない。そして準備にかかせないのが、空席広告の読み込みや関連サイト、情報のリサーチ。

空席広告に表示されたコンペタンシーをもとに、採用側が出しそうな質問を想定し、答えを準備。答えは簡潔さ、具体性、長さに留意し一定のルールに従って構築していく。使用する経験をなるべく空席広告の環境に近い例にすると申し分ない。

これらのポイントはどの候補者にも、どの面接にも通じることなので、邦人候補者にも役に立つと思う。キャリア国際機関では模擬面接のサービスもしているので、活用していただきたい。

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