
今年のJPO 応募書類は長文でページ数の多いものが目立った。去年あたりからボリュームのある書類は増えつつあり、AI利用者の増加を彷彿させる。
応募書類作成にAIは強力な味方であろう。日本語の業務内用を英語で書いてもらえるからか、今までの表現不足な履歴書はほぼ見当たらなくなった。
AIに書いてもらった履歴書は、細かく丁寧だが回りくどいスタイルなので、すぐわかる。全体に語数が多く簡潔さに欠ける点、同じ語彙や表現のリピートの多さ、普通にドラフトする際使用しない記号などがAIによる履歴書の特徴。
AI使用だと簡単にいくらでも英作できるので、採用されたいと思うあまり、つい長く細かく書いてしまう。だが採用側が求めているのは、何ページにもわたる委細な経歴ではない。ざっと読んで、対象ポストとマッチしているかどうかすぐわかるような簡潔、かつ具体的な経験の描写である。
ボリュームのある書類は、実際は逆効果にもなりかねないのを知っておこう。もともと英語力があり、AIに全面的に頼っていない書類は短く採用側がもとめている情報が、わかり易く書いてある。読みやすいシンプルな書類を書くには、高度のライティング能力が必要とされるもの。
大抵の国際機関は、応募書類の長さを抑えるために語数や文字数を制限している。今まではその必要のなかった日本のJPO試験だが、将来は、応募書類の長さを制限することが必要になってくるだろう。






