国連のロゴ

国連のロゴ

国連(国際連合)のロゴは、1945年に開催された「国際連合創設会議(サンフランシスコ会議)」のために一時的なエンブレムとしてデザインされたのが始まり。当時の国際協調と平和への強い願いを象徴するものだった。

アメリカの建築家・デザイナーである オリバー・リンカーン・ルンドクィスト(Oliver Lincoln Lundquist)が率いたチームが臨時のバッジとして紋章を作成。このデザインが好評だったため、1946年12月7日に国連総会で正式にロゴとして採用された。

全世界の平等・統一・平和への強い意志を視覚的に表現したもので、どの国も中心ではなく、すべてが平等に見えるよう工夫されているのが特徴だ。

ロゴの背景にある世界地図は北極中心の投影で、世界中の国々が平等に配置されているように見える設計。政治的境界はなく、地球全体を象徴している。世界地図両側にはオリーブの枝が、1本ずつ対称に配置されている。各枝には9枚の葉があり、平和と調和を意味。

背景にはライトブルー(空色)シンボル部分には白が使われ、戦争や対立を連想させる「赤」と対照的に、平和を象徴している。以後、ほぼ変わらぬ形で現在に至っている珍しいケースと言えよう。

作られてから一度も変更されていない国際機関のロゴは稀で、1864年の制定以来変更一切なしの、国際赤十字委員会(ICRC: International Committee of the Red Cross)のみ。

わずかにモダン化した例もITU(国際電気通信連合、レゴ設定1947年)とWHO(世界保健機関、 レゴ制定1948年)くらいと少数だ。

国際機関のブランディングになくてはならないロゴ。戦略的な理由や時代背景等から、リニューアルする機関も多く興味深い。

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