
いまさら使い分けの解説など不要、と思われがちの不定冠詞。ところが応募書類中でも間違って使っている場合は案外多い。
a か an かを決めるのは、スペルではなく次に続く単語の発音というのは周知の通り。母音で始まる語の前はan 子音はaなのだが、この発音に案外と落とし穴がある。
例えば”h”のスペルで始まる単語。h自体を発音せずそれに続くスペルの発音が母音であればanをとる。hが聞こえるようならa。
An honorable peace
An honest opinion
An HTML document
A humble man
A hysterical person
An/a herb
“Historical” という単語は今だに議論の対象。18世紀までhは発音されないことが多かったので、“a historical event” と “an historical event”は、どちらでも通用した。しかし19世紀からhを発音する人が増え、現在は “a historical event”が普通。またherbはアメリカ式だとan、英式だとaと発音の違いが出る。
発音によって決まる不定冠詞だが、ついスペルにつられる事は多い。以下はスペルと発音との違いから、よく混同するケース。
A Microsoft program/ An MS-DOS program/ An MBA
A university/ A United Nations Organization/ An umbrella
A European trip/ An eastern diner
A one-story house/ An organizational structure
A non-governmental organization/ An NGO
A $5000 million merger/ An $800 million market
応募書類を書く際不定冠詞の使い方に迷ったら、オンライン辞書等を参考にすると良いだろう。キャリア国際機関の添削サービスも利用してほしい。






