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国際的経験

国際機関ポスト応募前に注意したいのは、要求される学歴、 経験、言語その他の条件を完全に満たしているかという点。Asset、 Advantage 、Desirableと書かれたものも含め、これらの条件に合致していない場合、採用の見込みはほぼないといえよう。

例えば国際レベルの経験を要求されている場合、国内での経験しかないと応募は無駄。取り立てて 記していなくても、国際的経験は国際機関就職に必須でありJPO受験にも有利だ。

学生時代には留学、国際機関 やNGOインターン ,  JICAの海外青年協力隊等 の機会がある。しかしその後 海外で職務経験を作るのは容易ではない。一部の私企業、在外公館の職員や調査員 、JICAなどに限られてしまう。

国内でも多文化環境の職場や、海外 出張の多い仕事を選ぶといいだろう。例えば途上国出張の多い開発コンサルや人道支援系の組織、外資系会社 、 開発銀行、在日国際機関、 NGO など 。研究機関やNGOで国際機関とのパートナー活動を行うケースや、官庁の国際部から政府代表としての出張も考えられる。

また休暇中に途上国でボランタリー活動をしたり、国連オンラインボランタリーwww.onlinevolunteering.org利用 も可能だろう。

国際機関を目指すのなら、学生時代から心がけて、国際機関との接点を増やしていく必要がある。早い時期からキャリアプランを立て国際的な経験を 積んでいけば効果的。キャリア国際機関のアドバイスもどんどん利用してほしい。

空席広告に表示されている経歴資格等の条件

国際機関の個々の空席広告への応募者は多い。機関やポストによるが、国連だとだいたいひとつの空席に30人から300,400人の応募者がある。
これらの書類をふるいにかけて、面接までいくショートリストを作り上げるには大変な労力がいる。インターネットの発達で誰でも気軽に応募できる上、最近はグローバル化が進んでいるし、高学歴の人が増えているので、募集広告に書いてある条件を満たす履歴書は多い。そのため3人から7,8人の最終面接者を選ぶ課程が長く複雑になってきている傾向にある。この負担は大部分雇用側の上司にかかってくるので、仕事が忙しい時などついスクリーニングが後回しとなり、採用が遅れてしまう。
ところで広告の最後に書いてある仕事に必要な学歴、経験、資格等だが、私は就職セミナーの際,この条件を80パーセントも満たしていなければ応募する必要なし、と指導している。セミナー受講者の中から何をもって80パーセントとするのか、という質問があったのでもう一度ここで反復してみたい。ここでは一番空席公募の多い国連のシステムを例にとってみた。
この必要条件は、学歴、経験、言語の3種類に分かれており(Qualifications required)そのうちのひとつでも満たしていないと候補者はその時点で除かれる。そこからロングリストに残れればさらに筆記試験へのスクリーニングがある。
学歴、経験、資格は多くても15人ほどまでが対象なので、基礎条件の他にDesirable, advantage, asset などの形容詞のついた条件、例えば、特殊な資格だったり、途上国での労働経験だったり、国際機関での経験だったりのどうしても必要ではないが、あると有利とみなされる条件のチェックがされる。さらに候補者を絞り込むため、条件を満たしていていてもその質の高さ(たとえば経験の年数と環境、空席のポストに近い経験かなど)を問われることもある。このように筆記試験に招待されるということは最終選考にかなり近くなっているということである。筆記試験の結果を見て最終候補者を選び面接となる。
資格条件と自分の経歴がマッチしているかどうかの確認は客観的にやってほしい。空席広告に表示されている基礎の資格プラスあると有利と記された条件を合わせた全体の8割も満たしていない場合は応募を見合わせ、もっと自分の経歴に近い空席を捜すべきであろう。