コロナとバーチャル会議

新型コロナウイルスの影響で、ジュネーブ国際機関の会議が多数オンラインになった。これを契機にWeb会議やテレワークはさらに定着していくと考えられる。バーチャル会議には様々な利点がある。

  • 場所を選ばず、それぞれが都合のよい地点から参加できる
  • 参加者の移動が制限され、環境や気候変動に優しい
  • スケジュール調整が楽で会議準備がスムース
  • 効率的で経費は安くなる
  • 出張が減り参加者の負担が軽減
  • 今まで参加困難だった障害者、遠隔地居住者、女性など参加者の多様性が増し、少数派の意見反映が可能
  • 交通機関が止まっている非常事態でも会合可能

だがメリットだけではない。ネット上に集まり成果を出すには、技術面だけでなく新しい会議のやり方に順応することが必須だが、ハードルは色々ある。

  • 時差の関係上、地域によっては実用的でない時間に開始
  • 設備、技術の関係で参加できないグループあり
  • 準備漫然でも、突然接続に問題が生じたりする
  • 使用言語は英語のみで6カ国語の通訳は不在、AIの翻訳機能はまだ不完全
  • 参加者は必要最小限しか発言しない傾向があり、疲れやすく、注意力散漫になりがち
  • チェアは参加者の集中力を促したり、発言中に届くチャット等も読みながら会議を進行させたりと重労働
  • 対面以上にモデレーターやチェアの手腕が会議の成果を左右

重要な決断を要する会議や政府高官によるハイレベル会合などは、今後も対面となるだろう。だが最終セッションだけを対面にして、準備委員会等はオンラインで済ませれば時間も費用も節約できる。Web会議と対面会議を組み合わせたブレンデッドミーティングが将来の主流になるかもしれない。

長年華やかな外交の場であり巨大化していた国際会議が、COVID-19のおかげで大幅に変化。コーヒーブレイクやレセプション中の交渉とか根回し、代表団間のプレゼント交換や表敬訪問もバーチャルには不必要だ。開始や終了が遅れ、ナイトセッションが常だった国際会議は過去の風物詩となりつつある。これに伴い国際機関の仕事の仕方も大幅に変化していくことだろう。

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