筆記試験

採用プロセスの一部に筆記試験をとり入れている国際機関は多い。通常書類考査を通過した人対象に行われ、結果が良ければ最終選考者リスト(ショートリスト)まで残り面接に招待される。機関やポストにより実施しない場合もあるが、最近では稀のようだ。

大きな規模での採用キャンペーン(例えば国連の翻訳官採用試験、ヤングプロフェッショナル試験など)以外の特定のポストに応募した場合、筆記試験に呼ばれたということは、書類選考を突破した15から20人程度の候補者の中にいることを意味する。

面接前に専門知識をテストし、候補者を絞り込むのが筆記試験の基本主旨。インターネットを使って手軽に企画でき、募集ポストの上司が自分で採点、判断ができることから、専門知識に関するテーマを出題しエッセイ形式の答えを書かせることが多く、3から5問で2時間程度が主流。ケーススタディやプレゼン、その他のテストの可能性も高い。

筆記の代わりに自己録画アプリを使って、ビデオで答えさせる機関もある。この場合も専門知識評価が主な目的だが、書かなくてよい代わり短い時間で専門性をアピールするもの。また筆記テストやプレゼンを面接と同時に実施するケースも見られる。

筆記試験解答では、専門知識の高さは当然だが内容と表現両方のバランスがとれていることも採点基準のひとつ。表現面では言いたいことが文法ミスやタイプミスなしの理解しやすいスタイルで、簡潔かつ明確に表されており、論点の構造と発展に筋が通っていること。内容の面では、まず質問に答えているか、そして専門知識の充実度や独自の考えを持っているかなど、がチェックされる。

筆記試験の通知が来てから急に準備ができるものではないが、課題になりそうなトピックは空席広告からヒントを得られるので少なくても参考書類、サイト等の整理をやっておき、短い試験時間中に情報サーチ等に時間を取られないようにしておくべき。 また起承転結の節目で使う常套句をいくつか用意し、前もって論理の構造を作っておくという手もある。ただしこれはやり慣れてないとかえって焦りのもととなるので注意。普段から英語ライティングの練習をして実力を養っておくと良いだろう。

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