履歴書の空白期間

キャリアはひとそれぞれ。育児や介護、大学での学び直し、長期の旅行、解雇などさまざまな理由で仕事をしない時期もあるだろう。応募書類や面接ではどう表現すべきか。

履歴書に説明なしの空白期間があると、採用側では疑問をもち、履歴書のアピール度は下がる。また面接で聞かれてから答えるようだと、好印象は与えない。ハンデになるのを恐れて空白に触れないでいると、発覚した場合のダメージは大きいと言える。

理由が何であれ、6か月以上の空白は履歴書やカバーレターで正直に説明をするのがお勧め。この長さは絶対ではなく、国連では26週間まで有給で産前産後休暇が取れるので、それを越したあたりを目安としている。

応募書類に空白がある場合、まず空白期間の理由、活動を簡潔に説明。産休や子育て、介護などはよくある事情であり、ワークライフバランスを重視する国際機関の理解度は高い。

大学や長期旅行、ボランティア活動も前向きに学んだ経験や、言語、文化への適応性、グローバルな視点の開発などを強調すると、単なる空白期の説明だけでなく、自分の成長点としてアピールできる。

大量解雇の対象となった場合は、個人の能力とは関係ない組織的な問題であることを強調。

業績や人間関係が原因の解雇や退職は、もっと念入りな説明が必要だろう。応募書類上での言及は難しいが、面接の場合、自分の思っていた役割と違う仕事だった、スキルや能力をフル活用できなかった、活動範囲が限られていた等の説明をポジティブに展開。過去の雇用主や同僚に対する批判は避け、貴重な体験からの学びに重点を置く。

履歴書のブランクは、まず事状を記すこと。そしてカバーレターや面接でその経験から何を学び、次の仕事にどう生かすかを積極的に伝えることだ。履歴書の空白期間を前向きに語ることで、次の採用に繋げたいものだ。

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