カフェテリアの懲りない面々

今回は国際電気通信連合(ITU)勤務中の体験。舞台は、職員なら一度はいくカフェテリアだ。各国際機関にはカフェテリアがあり、その機関や他の機関の職員に食事や飲み物を提供。ジュネーブでは一般に開放しているところも多い。

ITUは職員数1000人程度の小さい専門機関であり、2つあるカフェテリアもそれを反映しこじんまりしたもの。そこで出会う職員や従業員は皆顔馴染みだ。

そのせいで、長年いたコックが突然辞めた時は目立った。職員に毎日違うメニューを、リーズナブルな値段で提供するのは大変だ。陽気で忍耐力があるコックだったが、週末に宝くじで大金をあて月曜日から突如欠勤。週刊誌でも大きく取り上げられたほど多額だったらしい。

それと前後して、やはりカフェテリアから消えた従業員がいた。こちらは、毎日、コーヒーや紅茶をカウンターから手渡してくれていた女性。当然話題になったが、驚きのエピソードがあった。この女性は自分の尿を飲むという健康法を実行していて、その効果をスイスのテレビのインタビューで説明したそうなのだ。

視聴者にとっては興味深い話だったろうが、その番組が放映されてから、女性従業員は解雇された。衛生上、カフェテリアには相応しくない慣習とみなされた模様。以上の2人はITUと契約して、職員用カフェテリアを管理している下請け会社の社員であり、国際機関の職員ではない。

だがこの人達に劣らないユニークな職員もいた。毎日朝のコーヒーに華麗な姿を現す、ファッションモデルのような男性職員。ラテン系の情熱的なルックスで背は高く、毎日おしゃれな服を召し、高そうな靴を履いている。人気があるらしく、コーヒーのお相手をする女性には事欠かない。

外装にお金をかける職員はよくいる。だが、地下にある印刷部の同僚たちはラフな恰好で働いており、彼のスタイルとは天と地。お近ずきの光栄に預からないうちに、その男性職員はある日、カフェテリアいやITUから姿を消した。

なんでも借金がかさんで払えなくなったから、という噂は耳にしたが、本当かどうかは不明。衣装に金を使いすぎたのかとも想像するが、国際公務員、とくに男性でそこまでする人も珍しい。今頃どんなカフェテリアでお茶を飲んでいるのだろうか。

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