
外務省と関西学院大学共同主催で行われた応募書類書き方講座は、9月3日に約100名の参加者を迎え終了。毎回リピートしている、基礎重要点の一つを、今年も最初にアピールした。応募前に空席を読み込み、本当に自身のプロフィールに合致したものだけに応募する、というもの。
このアドバイスは採用担当官だった時代の経験に基づく。教育、経験年数、言語 (Education, Work Experience, Languages)という3基本要素さえ満たしていない応募書類が大多数だったからだ。
国連の最初のスクリーニングではWork Experienceに記してある資格や特殊な経験の有無が考慮される。またdesirable, advantage, asset, などと書かれた部分も選考の対象。特に外部からの応募者は、これらの条件もクリアしていないと次の採用プロセスまで進むのは難しい。
Work ExperienceやCompetenciesのProfessionalismのところに記してある条件が細かく、具体的である場合は特に要注意。条件が具体的である程、候補者の目処がある程度あり、それを意識して空席広告を作成している可能性があるからだ。
前もって有力候補がいなくても、重要度の高いポストなので応募者の数を抑え、条件をクリアした少数の候補をじっくり比べたい場合とも考えられる。とにかく全ての条件に合致しているかを念入りに確かめてから応募を決めよう。
インターネットのおかげで空席への応募書類は増える一方。各書類にかけるスクリーニング時間は結果的に減る傾向にある。基本条件を満たしてない応募書類は、時間やエネルギーのロスに終わる。
表示されている最低限の資格と、あると有利と記された条件に 全て合っている場合のみが最終選考対象となる。応募自体を吟味し採用プロセスに残っていけるような書類を作成したいものだ。応募書類書き方講座のハイライトはここを参照。






