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ビデオ面接

最近よく聞くビデオ面接。スカイプ等でのライブ面接ではなく、録画にして採用側に送る形式を指す。本番の面接用候補者を絞り込むために、筆記試験の代わり、またはそれと合わせて行われる。

国際機関で使っているのはOECD, Green Climate Fund, IAEA, EMS, CTBTOなど。OECDではヤングプロフェッショナルのスクリーニングに使っているようだ。ビデオ面接用アプリは多数出回っているが、国際機関ではSonru使用が目立つ。

私企業と違い、上記機関では専門分野の質問を出すところが多く、時間は最大20分ほど、質問は5問程度。応募者は予め録画された設問に2分程度で応えていくが、やり直しが効かないので注意。面接用アプリの説明を理解し、テスト質問をこなしてから始める。

ビデオ面接には、時間や距離に関係なく面接ができ低コストというオンライン面接の長所に加え、関係者のスケジュール調整不要、同じ質問が全応募者に出され公平、いつ何度でも面接をリビューできる、といった魅力がある。特に応募者数の多いポストのスクリーニングには便利だろう。

応募者にとっての利点は自分の好きな時に始められる所。3日程の期間内にアプリにアクセスする。専門知識を試される質問が主だから、簡潔明快な話し方は大切。テスト質問でもある程度調整できるが、説明の仕方や速度、ジェスチャー、照明、音質等は前もってチェックしておきたい。最後に質問やコメントを自由に述べさせる機関もあるので、その対策も考えておこう。

採用側にとっては利点の多いビデオ面接。今後も取り入れる国際機関は増えると思われる。相手のいない一人舞台で戸惑いがちだが、成功し最終面接に繋げたいものだ。

面接での笑顔

模擬面接でよく指摘するポイントに「もっとスマイルを」がある。笑顔は自信や積極性、相手への関心をイメージさせ、他者との協調性、親しみやすさも伝えるという。本人をリラックスさせる効果もあり、場の空気も和ませる。

ただし、自然で時と場面に応じた笑顔が条件。終始ニヤついたり、面接官が笑顔で楽しい話しをしているのにむっつり、真面目な話し中、満面の笑みといった反応も逆効果。国連時代、受け答えは素晴らしいのに、笑顔がなく終始無表情の候補者がいて、将来一緒に働きたくない、という感想が出たことがある。

ではいつスマイルを使うか。まず、面接官と会った時に笑顔で元気よく自分をアピールし、第一印象を強める。自分が熱意を持っているテーマについて話す際、無意識に出てくるような笑顔も効果的。また面接官が笑顔で話せば、ミラー効果でこちらにもスマイルが伝わってくるもの。そして面接の最後もニコッとして挨拶し好印象のまま終わらせたい。

スマイルは電話やスカイプ面接にも有効。特に電話では双方の顔が見えなくても、笑顔が口調や声に反映され面接官に効果的に伝わる。

不自然な笑顔は面接には逆効果。人間の脳には、顔の筋肉の動かし方の違う擬似スマイルを見分ける能力があるそうだから、返って警戒されてしまう。しかし緊張している面接中にどうやって自然な笑顔が作れるのか。

面接前、自分で鏡を見て笑顔のトレーニングをしてみよう。口角をあげ、目尻を下げる、という2点を意識すると、表情筋が和らぎ自然な笑顔が出しやすい。スマイルが面接テクニックの全てではないが、その効果は大きいので練習する価値はあるだろう。

スカイプ面接

最近スカイプによる模擬面接の指導が多い。面接テクニックのガイドは別途提供しているが、面接以前にも注意したい点はある。以下はよく目につく基本中の基本。

まずスカイプ名。遊び心のあるユーザー名が多く微笑ましいが、国際機関の面接には向かない。面接通知が来てから慌てて作らなくてもいいように、一般的な名前のアカウントを確保しておこう。前もってスカイプ名を交換しておけばお互い時間のロスも防げるというもの。

スカイプ使用の用意は万端にすべき。いざ通信を始めてから画像が出なかったり、声が聞こえなかったりするのは準備不足だ。特に映像テストは念入りにし、背景に雑多なものが写らないようにしておく。

スカイプ中に人が後ろを横切ったり、隣の雑音が入ったりするのも避けたい。とりわけ自宅でのスカイプ利用は環境に気を使い、電源もチェック。なるだけ本番に近い環境で練習した方が効果は高いので、模擬面接でもドレスコードに気をつけよう。

書類を参照できるところはスカイプ面接の利点と言えるが、下を向きまさに読んでいますという調子の答えは不利。覚え書きを相手から見えない目の高さに貼っておけば、自然な形で相談できる。

コネクションや設備の準備が万端であっても、本番中不意に予期しなかった問題が生じることがある。必要なら電話やメールですぐ連絡できるようにしておき、落ち着いて対処する。

スカイプの面接は慣れるまで結構違和感があるので、家族や友達に頼みスカイプ面接をリハーサルしておけば効果的。キャリア国際機関のスカイプによる模擬面接サービスも利用できる。

ネット面接ハプニング

模擬面接の依頼が立て込んでいたある週、普段ならありえないハプニング が2度あった。まず、候補者側のマイクが作動せず音声なしとなった場面。もう一回はこちらの居住地全区でスカイプが故障した時。どちらも修復の見通しが立たず、結局日を改めて模擬面接を行なった。

本番の面接でも、予期しなかった問題が急に発生することがある。例えばマイクやカメラ、パソコンがうまく機能しない事態。また アプリに障害が出たり、インターネットとの接続が悪かったりと状況は様々だ。

採用側としても、インターネット面接中予期しない 出来事を色々体験した。突然の停電、予告なしに誰かが部屋に入ってきた時、ネットや電源の急な乱れなど。準備万端で臨んでも不慮のハプニングが避けられない場面はどうしてもある。

このような時、一番必要なことは落ち着くこと。採用側と連絡がとれれば、状況を説明して指示を仰ぐ。相手からは時間や日にちを改めて再開するか、電話回線に切り変えて続行するか等の決断が出るはずだ。急に接続が切れてしまい自分の方から何もできない時はそのまましばらく待つ。

何れにしても、パニックに陥ることなく冷静に対処したいもの。国際機関側では、 よくあること、特に途上国との接続にはありがち 、と認識しているのでそれ程気にしなくていい。ただし、自分の事前の準備が万全 でなく面接続行に障害が出た場合は、印象が悪くなるので気をつけたい。

面接後の注意事項

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国際機関での面接の最後には、候補者の方から面接官に質問することができる。この部分はコンペタンシーベース面接のパートには含まれていないが、候補者を評価する対象にはなりうるので注意したい。

大抵の候補者はこれからの採用プロセスについて聞くが、評価する側から見ると平凡で付加価値のない質問と言える。差を付けたかったら、事前に組織や仕事を調べておいて雇用マネージャーでないと答えられないような質問をすることだ。例えば仕事チーム今年の目標の最優先事項、民間セクターとのパートナーシップ事情など、対象ポストの空席広告からではわからない部分に言及してみる。仕事に対する興味の高さと下調べをしたという熱心さをアピールできるというものだ。

ただしサイトを見ればすぐわかるような初歩的な質問や、空席と全く関係のない質問をしては返って逆効果である点に気をつけよう。また、長い面接タイムの後で担当者が疲れている時に、複雑な答えにくい質問をいくつもするのは考えものだ。空気を読み、準備してきた質問を効果的に使って熱心さを見せれば目的は達したと言っていい。

面接のスケジュールが長引いたり、候補者が多すぎたりして、質問する機会が与えられない場合もある。そのような時は面接側が意図しての展開なので、質問をする機会がなくても心配することはない。

くわしい雇用条件や給料についての疑問は、面接官に聞くのではなく、人事担当者に面接の前か後に直接問う方がよいだろう。また担当者への面接後の礼状やメールは、国際機関では必要ない。

面接後、自分の履歴書に書いてある身元照会先に機関からリファレンスチェックがいくかもしれないので、改めて連絡しておくべきだろう。特に、彼等に強調して欲しい事項や面接で話題になった件等、前もってブリーフしておけば効果的といえる。個人的な経験だが、応募した空席の採用プロセスが長引きすぎて、知人に照会が行った頃は何の保証なのかほぼ忘れられていたという笑い話もある。このような場合に備えても、面接後のリマインドをお勧めする。

スカイプでの面接

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最近は電話やスカイプ等を使っての面接が増えている。前回の電話での面接に続き、今回はスカイプやビデオでの面接について考えてみたい。電話やスカイプ等を使っての面接への対応は基本的には直接の面接と同じだが、より高いコミュニケーション能力と念入りな準備が必要だといえる。面接そのものの準備に加え、スカイプでは環境等の整備が電話の際よりもっと重要なものになるだろう。

環境をチェックしておいて面接中思わぬ邪魔が入ったりしないよう心掛ける点は電話と変わらない。映像背景はなるたけシンプルなもので、個人的な装飾品や書類、文具等のごたごたが映らないように整えよう。音響、映像の調整は余裕をもってやっておこう。スカイプアカウントのユーザー名、写真等も前もって確かめておいて、面接にふさわしいプロらしい名前のものを使いたいものだ。ドレスコードは直接の面接と同じと考えていいだろう。下半身は見えないつもりでもパソコンの調整等で立ってしまえば全身が映ることになるので注意がいる。また面接中にキーボードを触ったりたり他のアプリをクリックしたりは好印象を与えない。

スカイプ面接では最初の好印象を与える時間が直接の面接よりずっと短い。アイコンタクトと微笑みをウエブカムに向けて発信すること、姿勢を正し胸を張ってはっきり話すことが必要だろう。また映像があるとはいえボデイランゲージは伝わりにくいので、声の出し方やペースで動機やエネルギーの高さを面接官に印象ずけるところは電話と似ている。

スカイプ面接にはどこを向いて話すかいう戸惑いがある。どうしても面接官のいるスクリーンばかり見がちだが、カメラの方を向いて話すのを忘れないようようにしよう。自分と面接官という二つの映像への対応がスカイプ面接の特徴であり、デリケートな点でもある。電話面接と同じでコネクションの問題が生じたらなるべく早く面接官の注意を促し、必要なら電話に切り替える等の可能性も頭にいれておくべきだろう。

スカイプの面接は慣れるまで結構違和感があるものだ。面接の不安を取り除くためにも、家族や友達を使ってスカイプ面接を実際に試してみよう。同じ条件でリハーサルしておけば精神的にもゆとりがでてくることと思う。