
名詞の前に形容詞をいくつかつなげる時,どんな順番にするか迷うことはないだろうか。国際機関応募書類の添削でも形容詞の順を修正することがある。
コンマやand,or,butによって区切られている等位形容詞(Coordinate adjectives)では各形容詞が独立して名詞を修飾するので並べ方に法則はない。
例 Black and dirty spots.
例 Dirty, black spots.
しかし下の例のように、連続して名詞を修飾する形容詞は累積形容詞群(Cumulative adjectives)と呼ばれ並び順は定まっている。
例 This handsome tall young man.
これをThis young tall handsome manと並び替えると、形容詞の順序がおかしいとネイティブに指摘されるだろう。だが理由を聞いても、説明できないかもしれない。
ネイティブは発音し言葉の響きで並び方を覚えているので、順番ルールを特に意識していないからだ。ルールを記憶しているのは学校の生徒か英語を第二外国語として学ぶ者、ということになる。
洗練された英語を目指すのであれば以下の並べ方を意識しておくといいだろう。
- Article (冠詞、限定詞):a, my, the, this..
- Number (数字):one, two, three..
- opinion(意見):good, nice, nasty..
- size(大きさ):big, tall, short..
- age*(年齢、新旧):new, old, young..*6との入れ替え可
- shape*(形):square, round, oval.. *5との入れ替え可
- colour(色):red, white, blue..
- origin(出身):Japanese, Asian, Western..
- material(素材): plastic, metallic, paper..
- purpose(目的):cleaning, cooking, sleeping..
名詞の前に形容詞が4つも5つも並ぶことはなく、最大でも3つ程。国際機関への応募書類上、形容詞の順序を直す例は2つが多い。
順序を間違えても意味は通じるので致命的な間違いではないから、無理に順番を暗記する必要はない。最初の冠詞や数字のすぐ後に、opinionという主観的な形容詞が来ることを覚えておけば大抵の場合に対処できるだろう。






