Category Archives: .

国際機関でよく耳にする表現

UN_08

国際機関のコミュニケーションは主に英語でなされる。英語が堪能とはいえ、母国語ではない職員も多いし、勤務地のローカルな言語からの影響もありキングスイングリッシュばかりが使われているわけではない。長く勤務しているとその機関独特の語彙に気がついたりして興味深い。以下の表現は記憶に残っているものの一部である。

High-maintenance

維持の手間がかかるという意味の言葉だが、人事部で使用する場合は常に注意の必要な職員をさす。例えば自分の待遇条件等に、頻繁に質問や不満を発する者や、感情の起伏が激しく上司や同僚と衝突の多い者、勤務成績や態度に問題があり定期的なモニターが必要な職員など。どこの会社や機関にも大抵何人かいる、世話のやける困ったさんのことである。機関や部署により、その手の職員の割合は微妙に異なると言えよう。まあ、ハイメインテナンスと言われないよう気をつけたいものだ。

Catch-22

第二次世界大戦中のアメリカ人飛行士の小説の題から有名になったこの言葉は矛盾していて出口のない状態を指す。小説中の奇妙な軍規22項(狂気に陥ったものは自ら請願すれば除隊できる。ただし、自分の狂気を意識できる程度ではまだ狂っているとは認められない)に翻弄され除隊できない主人公の例のごとく、2つの相反する要求のジレンマから解決不可能となるケースは国際機関でもよく見られる。例えばフィールドのポストに応募したが、フィールド勤務経験がないという理由で不採用になった場合とか、予算がもらえずプロジェクトが始められないがプロジェクト不在のため予算獲得ができない例等。国連でのキャッチ22という表現は悲しいながら何となく現実離れしたコミカル感も漂い、官僚主義にお手上げという語り手の気持ちが感じられる。

Take it from there (here)

そこ(ここ)から始めよう、またはそこ(ここ)から続けようという意味。建設的かつ肯定的な響きをもったこの表現はどんな状況でも都合よくピタッとはまり、特別提案することがない場合など、とくに重宝される。そのためか会議や、打ち合わせ、メール等で結構よく使われている。ただしそこ、ここというのが何をさすのかはっきりしない場合も多く皆が同じことを理解しているかどうか心もとない。そことはどこか、という質問がでることがほぼないのも不思議である。文化、習慣の違いを乗り越えての以心伝心が可能なのか、それぞれが違うことを理解し他人もそうだと信じ切っているのか、知るのがちょっと怖いような気もする。

Facebooktwitterlinkedininstagramflickrfoursquaremail

民族衣装のメッセージ

DSCN0797

今回はアドバイザー、春具氏の投稿です。

国際機関というところは本当に民族衣装のオンパレードで、会議だけでなくレセプションなども民族衣装のキャットウォークといってもよい。民族衣装は強烈なファッションステートメントであり、政治的ステートメントでもある。

民族衣装の政治的効果は絶大だ。アフリカ、アラブ諸国の代表たちとかインド、パキスタンの外交官や歴代の首脳は民族服の常用者であり、それがそのままトレードマークになっていた。リビアのカダフィ大佐やナイジェリアのオバサンジョー大統領が彼の地の伝統的な装いで壇上にあがり演説すると、西洋のスーツなど霞んでしまう。外交の場では民族衣装は強力なパワースーツだ。

国際機関の会議の場においてメッセージを伝える道具はスピーチだけではない。コミュニケーションの方法に non-verbal communicationというジェスチャーや態度での伝達法があるが、民族衣装はまさにこの役割を果たしているわけだ。
スピーカーは単純に自国の伝統を表示するために国民服や宗教的な衣装をまとって出てくるのではない。意気込みや信念を明確に伝えんとして着てくるのだ。民族衣装でなされるスピーチはパンチがあり、なによりも視覚的に説得力がある。

この視覚効果をメディアを通じて利用した政治家はインドのマハトマ・ガンジーだろう。ガンジーは独立運動の際、貧しい国民にアピールするためインドの民族服で国民の前に立った。ガンジーの腰布姿の写真は、彼の無抵抗主義思想をビジュアル化したようなもので、国際社会へのインパクトは相当なものだった。

事務局をみまわしてみてもナショナルコスチュームで出てくる国際機関職員というのは結構いる。アオザイやチャイナドレスを着てくるアジア人女性やサルワー・カミーズというパンツ・スーツで勤務するインドの女性にはよくお目にかかる。アフリカの同僚は、夏場にはうらやましいくらいクールビズそのままの風通しのよさそうな衣装で出てくる。キタンゲとよばれる典型的なアフリカのドレスであろうか。このように自らの文化に馴染んだふだんの衣装のほうが能率良く仕事できるという実用性、そしてその背後にある異文化、多様性を許容しているのが国際機関の魅力であろう。

Facebooktwitterlinkedininstagramflickrfoursquaremail

スカイプでの面接

UN_11
最近は電話やスカイプ等を使っての面接が増えている。前回の電話での面接に続き、今回はスカイプやビデオでの面接について考えてみたい。電話やスカイプ等を使っての面接への対応は基本的には直接の面接と同じだが、より高いコミュニケーション能力と念入りな準備が必要だといえる。面接そのものの準備に加え、スカイプでは環境等の整備が電話の際よりもっと重要なものになるだろう。

環境をチェックしておいて面接中思わぬ邪魔が入ったりしないよう心掛ける点は電話と変わらない。映像背景はなるたけシンプルなもので、個人的な装飾品や書類、文具等のごたごたが映らないように整えよう。音響、映像の調整は余裕をもってやっておこう。スカイプアカウントのユーザー名、写真等も前もって確かめておいて、面接にふさわしいプロらしい名前のものを使いたいものだ。ドレスコードは直接の面接と同じと考えていいだろう。下半身は見えないつもりでもパソコンの調整等で立ってしまえば全身が映ることになるので注意がいる。また面接中にキーボードを触ったりたり他のアプリをクリックしたりは好印象を与えない。

スカイプ面接では最初の好印象を与える時間が直接の面接よりずっと短い。アイコンタクトと微笑みをウエブカムに向けて発信すること、姿勢を正し胸を張ってはっきり話すことが必要だろう。また映像があるとはいえボデイランゲージは伝わりにくいので、声の出し方やペースで動機やエネルギーの高さを面接官に印象ずけるところは電話と似ている。

スカイプ面接にはどこを向いて話すかいう戸惑いがある。どうしても面接官のいるスクリーンばかり見がちだが、カメラの方を向いて話すのを忘れないようようにしよう。自分と面接官という二つの映像への対応がスカイプ面接の特徴であり、デリケートな点でもある。電話面接と同じでコネクションの問題が生じたらなるべく早く面接官の注意を促し、必要なら電話に切り替える等の可能性も頭にいれておくべきだろう。

スカイプの面接は慣れるまで結構違和感があるものだ。面接の不安を取り除くためにも、家族や友達を使ってスカイプ面接を実際に試してみよう。同じ条件でリハーサルしておけば精神的にもゆとりがでてくることと思う。

Facebooktwitterlinkedininstagramflickrfoursquaremail

人前で話す力

akasaka

今回はフォーリンプレスセンター所長、赤阪 清隆氏の投稿です。

人前で上手に話せるようになりたいと思うのは、万人共通の望みであり、悩みです。グローバル人材,特に国際機関の職員になるために一所懸命努力されている皆さんにも、ぜひコミュニケーション能力の向上に心掛けてもらいたいと思います。国際機関の採用試験では面接がきわめて重要ですが、そこでは話下手の多いわれわれ日本人は大変苦労をしています。私自身、面接に何度も立ち会いましたが、日本人の候補者は、自己主張が弱く、かつ自信のなさが目立ちました。常日頃学校や職場では、「聞く力」が重要視されていても、「話す力」を磨く訓練がなされていないからでしょう。(管理人注、前に掲載された、国際機関面接最初の3分間電話での面接の記事も合わせてご覧ください。)

私は、幸い、これまでの国際機関などでの勤務を通じて、話し上手な世界の指導者等を身近かに観察する機会に恵まれました。その経験をもとに、こういう人たちから話し上手になるコツを学びましょうという趣旨で、最近、新著「世界のエリートは人前で話す力をどう身につけるか」を河出書房新社よりを上梓いたしました。国際機関での勤務を目指す皆さんに少しなりともお役にたてば幸いです。皆さんのご健闘を祈ります。(拙著は、アマゾンあるいは楽天からもご入手いただけます)。リンクはこちらから。

Facebooktwitterlinkedininstagramflickrfoursquaremail

電話での面接

UN_04

最近は電話やスカイプ等を使っての面接が増えている。各機関とも予算の関係かハイレベルのポストでないとなかなか直接の面接に呼ばなくなった。全候補者が同じ通信方法で同じ質問内容に答えるという意味で、雇用者側にとっては得られる情報の質は違うにしても候補者の差別化は十分できるわけである。電話やスカイプ等を使っての面接への対応は基本的には直接の面接と同じだが、より高いコミュニケーション能力と念入りな準備が必要だろう。

今回は電話での面接を取り上げてみた。電話での面接の場合、顔や動作が見えなくて不利な分必要書類を手元におき参照できることと、自分の馴染んだ環境で行えるという特典がある。環境をチェックしておいて面接中思わぬ邪魔が入ったりしないよう心掛けたい。

最初に面接官の名前を書きとめておくと使用しなくても安心が増すだろう。映像は見えなくても笑顔で背筋を伸ばした姿勢での受け答えは相手に伝わるものだから、明るくテンションの高いスタートを心がけよう。声のトーンを心持ち上げ、必要であれば電話の前に立って受け答えをしたり、ドレスアップしたりするのもいいだろう。とくに  ”なぜこのポストに興味があるか” 等の始めの質問には, 興味や熱意を伝えるような口調を使い話の内容に合わせた声音とペースを心がけよう。必要以上に早口、またはゆっくりにならないよう自分の受け答えを携帯に吹き込み聞いてみる等、前もってリハーサルしておけば余裕が生まれる。

また事前に要点を簡潔に書いたものを用意しておけば、受け答えの際便利だろう。ただし棒読みはさけよう。面接官の質問や説明が長引く場合は時々Hmm, Yesなどあいずちを入れたいものだ。ずっと黙って聞いていると、顔が見えない分相手も不安になってくる。質問の受け答えは簡潔にしよう。動作や表情が見えないので、長い答えは直接面接の場合より面接官にとっては長く感じられものだ。説明する状況が複雑な場合も、順序だてて要点をつかんだ話方を心掛ける必要がある。

電話の回線問題でよく聞こえなかったり、会話が途切れたりすることがあるが、本人の責任ではないしよくあることなので焦る必要はない。その際は早めに面接官の注意を引き指示を仰ぐことを勧める。例え会話がそのために途切れるようなことがあっても最初のダイナミックな応対は印象に残る筈である。スカイプ面接の対策は次の機会に書きたい。

 

Facebooktwitterlinkedininstagramflickrfoursquaremail

国際公務員を救え!

今回はアドバイザー春氏の投稿です。

DSCN0797

国際公務員制度はその萌芽を19世紀半ばに成立した各種の専門・技術的な行政協力にみることができる。列強どうし、戦争を繰り広げる反面、産業革命以後、国家の枠を越えた協力が必要とされてきたからだ。帝国主義ヨーロッパで発達したこれらの組織は国際行政連合とよばれ万国電信連合、万国郵便連合等がある。これらの行政連合の職員は国家権力からの圧力に屈せずえこひいきなく任務を遂行することが期待され、「勤務する官僚組織にのみ、したがってその組織を設立した国際社会にのみ忠誠を誓う」という国際公務員のコンセプトの原型をなす。

このコンセプトが国際連盟、国際連合、そして各種の専門機関へと継承されてきたわけだが、その裏には、国際公務員の身分保障という問題がある。

国際機関のための特権免除条約は、国際公務員に外交官並みの特権と免除を認め、いずれの国家に拘束されることなく組織と国際社会のみに忠誠を尽くせる立場を作ろうとしたものである。反面、国際公務員は身分保障や保護を本国から受けることができず、国際機関職員の雇用契約問題は勤務地の労働法にも準拠しない。国際機関の事務局長は最高責任者として事務局の運営を任されており、加盟国も口を挟めない。事務総長の絶対的な人事権は、どの上司でも事務総長の名において行使することができ、人事行政に関して間違いも起こるわけである。

国際公務員という新しい人種の身分保障問題は、国際連盟の設立当時すでに予見されており、国際連盟行政裁判所が創設されている。現在はILOの行政裁判所のほかに国連と世界銀行が行政裁をおいている。専門機関はこれらいずれかの行政裁判所の管轄権を受諾している。

1949年設立以来、行政裁判所はあらゆる種類の訴訟を審議してきたが、契約更新関係が大多数で、ほかに男女差別、懲戒処分の再審査、などが主。三つの裁判所の判決を合計すると2000件以上である。それぞれの裁判所のスタンスも微差があり、労働者の権利擁護のため創立されたILOは組織柄か、行政裁判所の判決はいささか労働者寄りである。国連行政裁判所はどちらかというとマネージメントよりの判断を下すと評価されている。

行政裁判所に行く前に組織内で解決できるよう各機関とも行政不服審査委員会や仲裁人、オムブツマン等の制度を備えている。問題の最初の相談口として、信頼できる同僚、上司、ソーシャルアドバイザー、組合等の利用も考えられる。

春氏の他の記事はここから

Facebooktwitterlinkedininstagramflickrfoursquaremail

国際機関面接最初の3分間

Imagebase4167

面接での第一印象はとても大切である。最初の何分間かによい印象を与えれば後に余裕がでてくるし、さえないとリカバリーが大変となる。面接会場に一歩足を踏み入れたら、質問に答える前にすでに評価は始まっていると考えた方がいいだろう。例えば自分から握手を求める積極性、笑顔、アイコンタクト、最初の挨拶等、好印象をあたえる機会はどんどん利用しよう。たとえ緊張していても、しっかりした握手をしながら相手と一瞬目をあわせ、笑顔を見せるのはそれ程難しくないだろうし、自分自身がリラックスできるという効果もある。

普通の面接の場合、まず候補者とポストの確認、面接官の紹介と面接にかかる時間、使われる質問またはコンペタンシーや言語等の紹介があってから面接が始まるので、候補者は席に着いてから2.3分の余裕がある。その間背筋を伸ばし皆と目線を合わせ、もう一度笑顔を見せられれば上出来である。特に面接官が複数で握手やアイコンタクトの機会がなかった場合、ここでにこやかに皆を見渡せば好印象につながる可能性が高いだろう。また面接官が書類をみていたり、急用で一人が席を離れたりして司会者が面接を開始するまでにしばらくの間が空くことがある。余裕があれば、その沈黙中に面接官達に面接の機会を与えてくれたことに対しお礼を言っておけば喜ばれるだろう。

面接前はたいてい緊張するものだし、震え声で始まる応対もよく見受けられる。緊張すること自体さほどマイナスなことではないので、悲観的になって思わず腕組みをしたり髪に触ったり貧乏ゆすりしたりしないよう気をつけよう。面接が進むうちに、最初の緊張は徐々に解けていくだろうから心配はない。最初の3分間をスムースに乗り切り自分のペースにもっていく要素は、事前の念入りな準備、会場に余裕をもって到着すること、面接官との握手やアイコンタクト、そして自分の笑顔に無意識に返された面接官の笑顔等であろう。電話やスカイプでの面接についてはまた次回に書きたいと思う。

Facebooktwitterlinkedininstagramflickrfoursquaremail

国際機関での昇進

UN_08

一度契約が安定したら、たいていの人が昇進について考えるのではないだろうか。

国際公務員は昇進を意識しすぎだとよく批判される。しかしルールにしばられ、経営陣や人事部の一存で人財を動かせない国際機関では、仕事処理能力や努力だけで昇進は望めない。その結果職員が自己でキャリアを切り開こうとすることになる。

では昇進することにおける経済面以外のメリットは何だろう。まず、自分の実力が認められたことに対する充実感と仕事への意欲の向上がある。決断や予算面での権限が増し、影響力が上がるので、プロジェクト実施がやりやすくなる。また上に行くほど情報が入手しやすく、自己のサバイバルに有利に働く。このほか、若手や同僚の管理育成や、機関内のマネジメントに自分の考えを反映できるという点もあるだろう。

ただし昇進したことで雑用と部下管理ばかりが増えてしまい、自分の得意分野でスペシャリストとして活躍できなくなるというデメリットもあるので、やみくもに管理職を選ぶのも考えものである。給料の面からいけば、グレードが一つ低くても滞在年数が多いので収入は上司より高いというケースもよくある。何が自分にとって一番大切な価値かをまず見極めるるべきであろう。

国際機関での昇進には以下のケースが挙げられる。

自分のポストよりグレードの高いポスト(機関内,外)に応募し、採用される。機関内であれば、すぐその下のグレードを最低何年経験する等の条件が課せられることがあるが、他の機関に行けば、そういう制限はかからない。

自分のポストのグレードをjob classificationにより上げてもらい、そのポストと供に昇進。これは自身のポストでも、公募対象になり選考されなければ上がらない制度と、ポストのアップグレードに伴って条件さえ満たせばほぼ自動的に昇進となる制度とがある。

この他にも、機関によっては競争なしでノミネートできる特別ポストがあったり、一時的に特殊な責任を課され特別手当をもらえる機会があったりもする。国連だとスペシャルミッション等も対象となるだろう。

上記したように、昇進は素晴らしい仕事をしたものが自動的に与えられるものではない。国際機関での昇進には戦略が不可欠で、仕事熱心のあまり昇進運動を怠るとるとかえって取り残されるくらいである。

どういう戦略をたて実践していくかは次の機会に書きたいと思う。

Facebooktwitterlinkedininstagramflickrfoursquaremail

リソースセンターの使い方

imagebase24_27

前回のサイトの説明に加え、リソースセンターをどういう風に活用できるかの説明です。リソースセンターでは管理人の豊かな国際機関人材開発経験に基ずいた、就職やキャリアプラニングに役立つツールやサービスを提供しています。

これらのツールはキャリア開発の各ステップに則して構成されています。まず国際機関基礎編スライドで必要知識を得た後、自己分析キャリア開発アクションプラン、シャインのキャリアアンカー分析で自分の価値観、希望、目標、得意分野等を認識しキャリアプランを構築するという風に利用すると効果的です。エクササイズは国際機関への応募を考えている方、また面接のへの対策を立てたい方用で詳しい説明は以下のとうりです。

応募対策エクササイズMy major competitive advantages

応募対策エクササイズでは自己の強み、競争上有利な点を具体的に英語でまとめ書き出す練習を提案しています。履歴書を作る前にまとめておくと、応募書類作成に役立ちます。ここで重要なのは応募を考えている仕事を頭におきながら、自己の知識・技術・経験等を挙げるという点です。簡潔かつ具体的にまた業績に関する統計とか質、量を表す数字等を入れると説得力が増します。学歴、トレーニングと経験が同じ分野であればそこを強調してスペシャリストというイメージを与えるのも効果的です。

またこのエクササイズはキャリアパス、キャリアプランを立てる前の自己分析としても有効です。決まった機関、職種等にまだ照準を合わせていない時点で、何が自分の強み、特技、好みか、どういう価値観で職を選びたいのか等を見つめる助けとなると思います。

面接対策エクササイズ My major success at work

現在たいていの国際機関はコンペタンシー基盤の面接方法をとっていますが、最初の質問はほとんど、なぜこのポストに応募したか、空席と応募者の知識・技術・経験等がどのようにマッチしているかという2点です。またこれらの質問は国連ではprofessionalismのコンペタンシーを試すために使われますから、ポストに求められているコンペタンシーをよく読んでからエクササイズを通じて答えを準備するとよいでしょう。

最初は完全なものを求めず、ブレーンストーミングのつもりで思いつくまま書き出してから、対象ポストのプロフィールに合わせて絞っていくと効果的です。最後に自分の履歴書と合わせて忘れた点をチェックすれば完璧です。

コンペタンシー面接対策エクササイズ Competency based interview question samples

コンペタンシーの中でも比較的面接で使用頻度の高い3つを選びそれぞれに成功例、失敗例を挙げさせる2つ質問をつけました。Case Action Resultsを軸に答えを作って下さい。失敗例にはそこから何を学んだか、次回はどうするかを付け加えること。大雑把な答えができたらコンペタンシーの下に記してある挙動基準を参照してそれらの行動が含まれるように答えを調整して下さい。

この他リソースセンターでは管理人によるキャリアカウンセリング、応募書類添削、面接指導等のサービスも提供しています。料金は目安です。お問合せフオームもここから送ることができます。キャリアに関するアドバイスは無料ですのでお気軽にお問い合わせください。

Facebooktwitterlinkedininstagramflickrfoursquaremail

このサイトの使い方

Beautiful-River

”キャリア国際機関”は 国際機関就職希望者と邦人職員を結ぶ新しいタイプのサイトです。サイトを開けるとまず管理人またはアドバイザーによる国際機関関係の記事が目につきます。この記事は随時更新されており、付加価値のある独自情報源としてとしてご利用できると思います。また記事に関するコメントや議論も大歓迎です。

”はじめに”のメニューには、このサイトの由来と目標が記されています。邦人の国際機関キャリアを応援したいという強い希望から生まれたこのサイトは国際機関就職希望者だけでなく、国際機関現職員の方々のキャリア開発支援も目指しています。

リソースセンターでは管理人の豊かな国際機関人材開発経験に基ずいた、就職やキャリアプラニングに役立つツールを用意しています。これらは、国際機関就職対策基礎編スライド、自己分析キャリア開発アクションプランテンプレート、シャインのキャリアアンカー分析質問表、応募対策および面接対策エクササイズ、そして唯一有料の応募書類と面接テクスライドからなっています。

また管理人によるキャリアカウンセリング、応募書類添削、面接指導等のサービスを利用するためのお問合せフオームもリソースセンターから送ることができます。キャリアに関するアドバイスは無料ですのでお気軽にお問い合わせください。

アドバイザーの方々はフォーラムに参加したり、記事を投稿したりすることで参加者との情報交換やアドバイス提供に貢献します。元、現国際機関職員の方で邦人の国際機関キャリアを応援したい方、参加をお待ちしています。

サイトの特徴の一つであるフォーラムの情報交換は、積極的な参加があってこそ価値がでてくるものです。投稿、質問、助言、トピック作成等にご利用下さい。またここにはキャリアに関する新しい情報を頻繁に載せる予定ですので、こまめにチェックしてください。投稿の際は登録が必要です。

最後ですが、リンクメニューには管理人が集めた国際機関キャリア開発に役立ちそうなサイトがリストアップしてあります。

 

Facebooktwitterlinkedininstagramflickrfoursquaremail